新型インフルエンザ(豚由来新型インフルエンザ)について|内科・外科・ED治療の病院 岐阜県海津市の稲田クリニック

教えて!稲田先生

新型インフルエンザ(豚由来新型インフルエンザ)について

いよいよ新型インフルエンザが、この海津地方でも流行ってきました。

新型インフルエンザは、日本では当初から弱毒株といわれ、季節性インフルエンザの重症度と
変わりがないと考えられてきました。
しかし、人のインフルエンザには、弱毒株、強毒株の区別はありません。
ただ、臨床的に重症、軽症の区別があるのみです。

マスコミの弱毒株という言葉に惑わされて今回のインフルエンザが、あたかも軽症であるかのような
印象を与えているのは問題です。

20世紀の新型インフルエンザは、すべて2回にわたって流行したことが記録に残っているそうです。
大正7年から8年にかけてのスペイン風邪は、2回の大流行で日本では約48万人が死亡したと
みられています。

世界では、約4千万人という途方もない数の人々が亡くなっているそうです。
昭和32年のアジア風邪は、5月から7月までの第一波と、9月から11月までの第二波の流行がありました。
第一波、第二派あわせて約4万人が死亡したとされています。
香港風邪は、昭和43年から45年までの3年間の出来事で、第一波で2万9千人、第二波で4万9千人、
合計7万8千人の死亡が推定されています。

今回のインフルエンザは、平成21年の秋から22年の春にかけての第一波、更に22年秋から23年春に
かけての第二波と3年にわたって大流行が起こる可能性が考えられています。
このインフルエンザの重症度は、アジア風邪あるいは香港風邪クラスと考えられていますので
数万人の死亡の可能性があります。
このインフルエンザウィルスが変異を起こして高い病原性に姿を変えれば数万人の死亡どころでは
ありません。

ワクチンは有効ですが、医療従事者の一部に始まったばかりです。
まだ幸いなことに、感染は学童期に多く、当院では濃厚接触者である成人の家人への感染は
認めていません。

いずれ出てくると思いますが、いたずらに心配するだけでなく、かかったかなと思ったら
早めに診察を受け、抗インフルエンザ薬を服用することが重症化の防止に繋がります。
また、今までの新型インフルエンザの死亡者は、ほとんどが2次性の細菌肺炎が原因であったことが
明らかになってきました。この対策の為にも、早めの受診をお勧めします。



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